開催日時
2024年7月11日(木)14:00 ~ 16:50 フォーラム
17:00 ~ 18:30 懇親会
開催場所
福岡システムLSI総合開発センター(2階:B会議室)とオンラインのハイブリッド開催
会場地図<https://www.ist.or.jp/foundation/access>
参加申し込み方法
以下のURLより7月8日(月)午前中までにお申込みください。
https://forms.gle/zbiUUSq39pLtYV3VA
フォーラムのプログラム
14:00 - 14:10 イントロダクション
ご挨拶
主催者 オープンソースEDA研究会 会長:松永 裕介
共催者 公益財団法人福岡県産業・科学技術振興財団 主幹:江藤 文香
14:10 - 14:40
講演者 わさらぼ合同会社 三好 健文
講演タイトル: FPGA向けオープンソースEDAの動向あれこれ
講演概要:
ソフトウェアの開発と同じように,FPGAを使ったアプリケーション開発でもオープンソースを活用するケースが増えています. この講演では,FPGAを使ったアプリケーション開発フローにおける設計,合成,配置配線におけるオープンソース適用事例を紹介します.また,FPGA開発においてオープンソースを活用するメリット・デメリットについて考察します.
14:40 - 15:10
講演者 福岡大学 名倉 徹
講演タイトル: PLL 仕様からレイアウトまでの完全自動合成
講演概要:
PLL (Phase Locked Loop: 位相同期回路) は,集積回路チップのクロックを生成するための回路であり,ほぼ全てのチップに搭載されている.PLL は典型的なアナログ回路であり,現在は熟練回路設計者による手設計が行われている.今回,PLL 設計を自動で行うツールを開発したので報告する.現在は設計フローの中で一般的な商用 SPICE, P&R ツールを用いているが,全てをオープンソースで行うための方策についても議論する.
15:10 - 15:40
講演者 SHコンサルティング(株) 田胡 治之
講演タイトル:RISC-V、OpenROAD、AI半導体
ー日本の半導体戦略と電子地政学2024を読むー
講演概要:
RISC-VベースSoCの設計着手件数は,2023年6月時点で,Armベースのそれを追い抜いた,との情報がある.Google等の支援で,無料のIC設計ツールチェーン(OpenROAD)を使ってICを設計し,無料または1万ドルで試作チップを入手できる.設計試作例を示す.RISC-Vの拡張性を活かしたAI半導体開発例を紹介する.講演者は1994年~2006年頃,ゲーム機PlayStation2,PlayStaion3の心臓部SoC設計開発に関わった.それとの比較も試みたい。
15:40 - 16:00 来賓挨拶 九州大学 井上 弘士
講演タイトル:福岡における半導体人材育成の現状とオープンソースEDAへの期待
16:00 - 16:10 休憩
16:10 - 16:50 ライトニングトーク(各5分程度の、トピック紹介)
LT01:初田 直也(PEZY Computing)【リモート参加】
LT02:森脇 暢(ベリシリコン株式会社)
LT03:Gauthier Lovic(有明工業高等専門学校)【リモート参加】
LT04:清水 尚彦(ソルボンヌ大)【リモート参加】
LT05:西澤 真一 (早稲田大学)【リモート参加】
LT06:竹岡 尚三(株式会社アックス)
LT07:今村 謙之(ISHI会)
LT08:森山 誠二郎/浦 伸吾(アナジックス/ロジック・リサーチ)
<懇親会中>
LT10:森山 誠二郎(アナジックス)
LT11:斎藤 弘智(東海理化)
※ 懇親会場でのライトニングトークは、当日でも受け付けます。
懇親会
時間:17:00 - 18:30 頃
場所: ふくおかIST4階の交流サロンで実施します。参加費無料。
主催:オープンソースEDA研究会
共催:公益財団法人福岡県産業・科学技術振興財団
協賛: OSSコンソーシアム AIR部会・OpenEDA部会
(2024年6月10日発行,7月8日更新)
<フォーラム中>
LT01.SystemVerilogに代わる新しいハードウェア記述言語 Veryl
講演者:初田直也(PEZY Computing)
オープンソースで開発中の新しいハードウェア記述言語 Veryl の紹介
LT02.VeriSiliconがサポートするGoogleのOpne Ke Ceraオープンハードウェアプロジェクト
講演者:森脇 暢(ベリシリコン株式会社 VP of Sales)
Google社のOpne Ke CeraオープンハードウェアプロジェクトにVeriSilconが参画してシリコン化をサポートしました.概要を紹介します.
LT03.HDLRuby:高い生産性を目指すハードウェア記述言語
講演者:Gauthier Lovic(有明工業高等専門学校)
現在開発中の,Ruby言語に基づいたハードウェア記述言語HDLRuby について紹介します.
LT04.シンボリックレイアウトから,Skywater130, IHP SG13G2, GF180mcuへのGDS フィッティング
講演者:清水尚彦(ソルボンヌ大)
オープンソースシンボリックセルライブラリ nsxlib2を,LIP6の配置配線ツールCoriolisにより自動配置配線を行い,作成した同一のシンボリックレイアウトを,オープンPDKのプロセス3つの GDSに変換する.
githubで公開されるツール群のみで,単一コマンドでVerilogからDRCクリーンなGDSを作成.
必要なツールのインストール方法、実行方法のデモを行う.
LT05.スタンダードセルレイアウト自動生成ツールの開発
講演者:西澤真一 (早稲田大学)
集積回路設計ではスタンダードセルのレイアウトが必要であるが,レイアウトの人手設計は工数が多い問題がある.我々はスタンダードセルのレイアウトを自動生成する事で,同じテンプレートライブラリから,複数の異なるプロセステクノロジに対応したスタンダードセルレイアウトの生成を実現する.
LT06.OSS EDA使用前夜のオレ
講演者:竹岡 尚三(株式会社アックス)
OSS EDA使用の使用は絶賛準備中であるが、曲りなりにもオリジナルLSIを開発中の私の心中と,今後の心構え.
LT07.フェニテックシャトルへの共同投稿のお誘い
講演者:今村謙之(ISHI会)
ISHI会がMakeLSI:より引き継いだOpenRule1umPDKによるフェニテックシャトルへの共同投稿についての概要と参加方法
LT08.ミニマルファブLSI試作ワーキンググループの紹介
講演者:森山 誠二郎/浦 伸吾(アナジックス、ロジック・リサーチ)
少量製品のLSI化を担う新産業の中核となる新しい生産方式のミニマルファブを立ち上げるため,ミニマルファブ推進機構に「LSI試作ワーキンググループ」を発足した.2024年12月を目途に100素子規模の安定した試作を実現し,シャトルサービスの実現を目指して,メンバー企業によるLSI相乗り試作を行う.
<懇親会中>
LT10.良いお手本があれば、LSI開発は容易にできる?
講演者:森山 誠二郎(アナジックス)
少量多品種LSIのためのIPは,オープンソースシリコンが望ましい.PDKをオープン化しても,異なるプロセスへのポーティングは容易でない.性能を確保する再設計のために良い”お手本”を揃えることを提案した.公開された書籍の回路をベースにレイアウト設計を行い実際に試作し,その情報を”お手本”として公開する試みを紹介する.ポーティングツールはKLayout上にオープンソースで開発しており,再設計のために回路を評価するオープンソースツールを開発中である.
LT11.オープンソースEDAを用いたシャトル企画
講演者:斎藤 弘智(東海理化)
東海理化の車載向け半導体工場はウェハ1枚の少量でも流していただけるように整備を進めております。その1つとしてこれまで社内向けだったPDKをオープンソースEDAに対応できるよう整備をしてきました。その結果、シャトルにて流していただけるフェーズに移行します! 皆様のニーズを広くお伺いしてシャトル企画を作り上げていきたいと思いますので、その取り組みについて紹介させていただきます!